飛ぶ演出をどうにかして考え付かないと、いい加減ヤバイです。
いっそのこと飛ばせない案もでてきてるぐらいです。
というわけで、恒例の考察に入りますですよはい。


□　この物語における飛ぶ行為とは

初さんの原作においてはアッシュが外の世界へ一歩踏み出したということを具体的な行為で表現しているもの。
演劇版でもそれに変わりはないんだけれども、「よる」というイレギュラーがいるからそのあたりの折り合いをつけないといけない。


□　それぞれの飛ぶということへの感情

　すみの場合
できるわけがないこと。
恐怖、不安。
きまりを破ることへの恐れ。

　そらの場合
単なる憧れ。
それでも、そこまで信じてはいないはず。
夢物語だと自覚しているのでは？
不安はあるはず。

　よるの場合
片羽蝶には無理なこと。
自分達のアイデンティティ。
でも、二人が飛ぶことで親近感や仲間意識みたいなものはわくかも。

つまり……。
飛ぶこと＝二つの種族の間にあった壁を一枚乗り越えること？


□　この場面で伝えたいこと

ヒトはどうして歩み寄る事ができないのか。
つまりはあの三人が仲良くなればいいわけだけど。
でも、全てが全てうまい具合にハッピーエンドになると、なんだかチープだと思う。
みんながみんな仲良し仲良しな世界なんてありえないし、それこそ子供の夢だ。
リアリティ……というか、せっかく蝶を擬人化させることで現実にあるものと被せようとしてるのが損なわれてしまうような気がする。
この劇を見るのは主に（ひねくれた）高校生なんだから、そのあたりを考慮に入れて、ラストは作ったほうがいいと思う。
「あー。これきっと、ハッピーエンドだなー」とは思わせても、
「どうせ、こうなるんだろー」とは思わせずに、
「どんな終わり方するんだろう（wktk」って思わせるような劇が書きたい。←
あと、なんだか尾張地区の高校生はひねくれた展開が好きらしい。
だから四回転半ぐらいひねりを入れたいものだけど、時間が無いから後で考えよう。


□　飛ぶシーンがチープになる理由

技術が無い。機材が無い。予算も無い。以上！！


□　主題

「歩み寄ること」だけでも十分主題は伝えられる。
つまり、勇気を持って踏み出したという事実が大切なわけで、飛べるか飛べないかはこの際どうでもいい。
だから飛ぼうとして落ちたとしてもなんら問題は無い。
むしろ、助けようとすればいいような気もしてきた。
問題は原作からかけ離れてしまう事とそれって譲歩って言わない？ってことだけなんだけども。


□　方法

直接語るのはチープ。
誰かに間違った事を言ってもらって、否定させるのが安全策で王道。
でも繰り返したり、設定と矛盾してるとたたかれる。
他人の行動を見て、自分を改めるのも王道。
でもこれもやっぱりチープ。
特殊な例として、姉さんキャラがぐいぐい引っ張ってちゃうパターンもあるけど、やりすぎると姉さんキャラが相当ウザくなる。
ついでに主人公の自主性を奪っちゃう結果にもなる可能性がある。
でも演劇版片羽蝶の前半は「そら」にぐいぐいっと引っ張ってもらってるから、後半には二人に頑張ってもらわないと困る。
あと余計なフラグを立てるな。回収が面倒だ。
……ある意味、よるが女の子でもいいような気がしてきた。
でもそれだと、そらとかぶるし、そらとの決定的な違いが見えにくくなる。
話が逸れたよ。戻すよ。
結論としては基本、そら姉さんに引っ張ってもらって、それによる変化ですみが自主性を持って行動する。
よるは影が濃くも薄くもなりすぎない程度に活躍する、と。


□　結論

飛ぶシーンは却下。
飛ぼうとする、もしくは助けようとするに変更。


□後半の合言葉

「もっと主人公、頑張ろう！」

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